美術の記號用語






記號はサイン、シーニュなどとも云い美術の基本的用語となっています。今囘は、通常哲學よりは國語で教わる性質の記號を5つ纏めました。

これらは全て混同されて亂用される言葉なので、憶えにくく、直ぐに忘れてしまいます。


アイコン

アイコン:icon は、シニフィアンとシニフィエが似ている表現で、例えば証明寫眞の樣な物です。轉じて、日本人はプロフィール畫像や、代表的人物、繪文字等を「アイコン」と呼びます。元は祭壇にある聖人を描いた板繪が「イコン」と呼ばれていました。


シンボル

シンボル:symbol は、シニフィアンとシニフィエが似ていない表現で、例えば有毒性を表す髑髏マークの樣な物です。「象徴」と譯します。それに對應してアイコンを「類像」と譯す本も見かけたのですが、この語は殆ど使いません。


レトリック

反語や比喩等で文章において言葉の云い方を整えること全般をレトリック:rhetoric と云い、「修辞法」と譯します。比喩には、背が高いことを「天を衝く」と云う誇張、政界を「永田町」と呼ぶ換喩、シナリオを「本」と呼ぶ提喩等があります。


メタファー

メタファー:metaphorは、「まるで」「〜のようだ」と云う樣な表現をしない比喩で、「暗喩」と譯します。例えば、ネット用語の人間離れした技術を見せつける者を指す「神」等のことです。逆に「〜のようだ」とはっきり云うのはシミリーといい、「直喩」と譯します。


アレゴリー

複数のメタファーの相互関係で意味を理解させる表現をアレゴリー:allegory と云い、「寓意」と譯します。例えばアイソーポスは、ある性格、地位、職業という抽象的なものを動物達で具體化しているので、アレゴリカルです。アレゴリーが物語として進行すれば寓話と云うことになります。