常識人








趣味の活動やマッチングアプリなどで学校外の男性と話すようになるまで、自分が学歴で恋愛するような人間だったなどとは、思いもしないことでした。どうして大卒ではないひとのことが苦手なのか、それは、彼らのなかでなにがキモいか、キモくないかという二元論がとても峻烈で、常識的だからだと思います



中学のとき、白いハイソックスはキモく、黒か、キャラクターの靴下はキモくない、というような厳しいルールがありました

高卒は、そのような取るに足らない常識をずっと大事にするので、わたしはとても苦手なのです。さすがに大人になったら色々な靴下を履くだろうと思いますが、◯◯歳までならいいけど◯◯歳で処女だったらキモい、というふうに、やはり別の二元論で常識を持ち続けています

四大卒は、じぶんは風変わりなのだ、と藝術家に似た態度でいるのですが、そうでないひとは、じぶんは常識的だ、と勝ちに行くのです

地面に寝そべってスカートの中ばかり撮るカメコのおじいさんや、プレステのアバターが女のガチムチ整体師などが、休みの日に博物館に行くのは非常識だというのです。オタクとしてはわたしは、常識や非常識というのではなく、みんなでキモければ平和だと思います



無論、大卒にも、野球推薦で入学したひとのような、キモくならないことを最終目的にするひとはたくさんいます。ゼミでほかの学生の報告を、やれやれ成人してまで勉強ばかりして困ったヤツらだ、というふうに、ふんぞり返って聞いています。自分がいちばん学費も時間も無駄にしているのに……逆に、大卒でなくとも、長野県民のように、常識的であろうとしないひともいます。世界観がEテレで、長野県民がだれより変わっているので、なんの話にもドン引きせず楽しそうにしています。全員がもう中学生さんだと言うと反論されそうですが、わたしのような他県民にはそう見えます

例外もいるので、わたしは学歴で恋愛しているというよりは、ある程度キモくなりたいのかどうかでひとを考えているのだと思います