納品されないとき

依頼していた絵師が音信不通になった、という話をよく聞きます
支払いが済めば納品の義務が発生するので、それをしてもらえなかったショックは想像に難くありません

それで、賠償を求めたくなったとして、絵師にそれを支払ってもらうというのもまた、当然のことです
でも、損害ではなく、約束を破ったという悪を罰する意図で賠償を求めることは、何の実も結ばないな、とおもえてならないので、それはなぜなのか、理由をまとめてみました

















理由:支払ったお金は返ってくる

虫がよすぎてにわかに信じられないかもしれませんが、実は購入者が支払った金額は、フリマアプリが預かっていて、取引が完了しないときは、どんな場合でも現金にできるかたちで戻ります
購入者がこのことをしらないのは、さずかに絵師のせいではないので、「よくある質問」などのページを日頃から読んでおいたほうがいいでしょう



理由:口座を教えることは規約違反

フリマアプリはふつう、メールアドレスを教えるのを禁じるものですよね。そして口座を教えて賠償金を振り込ませる直接取引もまた、違反行為です



理由:賠償を払われても作品が手に入らない

直接取引ではないやり方で、フリマを通して賠償金が手に入っても、肝心の作品は手に入りません。作品を使ってやりたかったこと、という本来の目的を忘れて、子どものように常に「賠償」の2文字をちらつかせていると、ただ単に自身で絵を学ぶのがかったるいこと、お金で人様の著作権を無視して細かい指示を出し、偉そうにしたかっただけであることが周囲にバレます
約束を破ったことの賠償ではなく、もっと前向きに、営業損害額や、ほかの絵師に依頼するためのお金を要求すべきところです



理由:そもそも絵に指示を出すことは著作権侵害

絵師が納品しないのは、どのコミッションサイトでも規約違反であり、約束を破る最低の行いです。然し、そもそも相手の規制作品を購入するのが、著作権に適う基本スタイルであることは指摘せざるを得ません。新たに描いてもらうにしても、絵師が得意でいつも描いているモティフ、またはハマっているジャンルの最推しを、ざっくりとした指定で描いてもらうのがマナーです。というより、そこまでしてやりたいと感じない、コミッションサイトで初めて見ただけの思い入れもない絵師に、何故お金を出すのですか? 相手を恨んでばかりいないで、あくまで自身がなにをするかという視点で対策したいものです。脅迫やストーカーはやめ、「今度はリクエストするのではなく、本当に好きな神絵師のファンクラブに入るだけにして、モブとして謙虚に投げ銭するぞ」と心を入れ替えて下さい。



理由:賠償を支払われなかったらそこまで

世間では、よく離婚後の養育費を支払う能力がない元夫の話を聞きますよね。もし弁護士に相談した上、絵師にどんな賠償金を支払う義務があるかということを告げたとしても、養育費とおなじで、本人の「払う/払わない」という実際の行動は、法律家も裁判所もどうにもできないことです
賠償の要求は、相手が支払えないこともあるという意味で、実は極めて穏便な解決法なのです。許しているのと同じです








さて、このような記事を出品者側であるわたしから書いてしまうと、まるで納品されないことや、賠償が支払われないケースを認めているかのようで、誤解があるかもしれません

読者がいまわたしを怖いと感じているとしたら、本当は、これまで運営に相談するという発想がなくて、「よくある質問」ページすら忌避していたじぶん自身に気づき、怖さを感じているだけではないでしょうか
どうして運営に助けを求められず、絵師ばかり罵っているのですか? 運営のなにが怖いですか?

後ろめたい気持ちで生きているから他人が怖いといわざるを得ません