破産の美学

ネット上で、グッズ厨ということばの意味を語っているひとを、見かけたことがあります


「厨」とは、かなり侮蔑的な意味があるため、グッズを全部揃えていて詳しいという前向きなひとのことでなく、じぶんの生活に最低限必要な資金までも注ぎ込んでしまう、後ろ向きなひとのことを指すそうです





そこまでいかなくとも、よく「きょうから○○のATMになる」「○○の懐に通帳をねじ込みたい」というような面白い書き込みを見かけます。その冗談を、わたしは笑えるときもあれば、笑えないときもあります

ふつう法人でもなく、たったひとりの個人ならば、もしこの○○のなかにじぶんの名前が入ったら、地の果てまで逃げたいでしょう









わたしは、ちゃんとお代をくれるといっているクライアントを邪険にしたいのではありません。たとえ貧困なさっている方からであっても、ありがたく仕事を受けるしかないときがあるのは知っています
貧困者は浪費癖があります。そのひとに、追加料金はいくらかかってもいい、と言われてどんどん仕事を増やされるのですが、ファンではなく、依頼を断られることを極端に嫌がるナルシストだというだけです。オタク仲間ではないのなら商業のような料金にしなければいけません。わたしがダサい、痛い、と感じる題材を無理矢理創作させたいなら、著作権料も請求します。しかし、実際には支払い能力などないわけです

お金を振り翳す貧乏人に遭遇した時、あなたが購入者のほしいものを感じ取る、優れた業者であればあるほど、ずっと「作品は必要ありません」と注文されていると感じて、パニックになってしまうでしょう。「いつになってもいい」「使用用途はない」というのが口癖だからです
そしてリピートを断ると、相手はなん度も病気の症状を実況するなどして、カスハラすると思います

そうなるまえに、事前のヒアリングが大切になってきます


事前にことばのおかしなひとにはお返事をせず、ちゃんと説明してくれるのであれば企画を細かく聴取し(相手にラフを提出させるなど)、不明瞭事項を残したままで支払いをさせないことが大切です




じぶんだけの体ではないことを思い出していただき、「○○のATMになる」というのは冗談だけにしてくれることを願います