まねしないで

創作をしていると、正装や礼装について考えることが増えるのはわたしだけでしょうか
歴史ものなので、わたしの和装が現代の正装になるということはないのですが、この頃、ちょっと気になることがあったので、基本の「き」を、文章にまとめたいと思います









それは、この世に男性と女性がいるということです

男性の正装が「正装」であって、女性はそれをしないことを許されているだけだ、と捉えているひとがいたら、それは勘違いです

歴史的に女性のもっとも格式ある正装は、ドレスや着物です
(「ワンピースになっているもの」「長袖」「胸元の詰まった首回り」「膝下かロング丈」「ヒール」などが有名な条件)

男装していないから、だらしない女だ、ということはありません!




ちなみに、あのタイトスカートのリクルートスーツは、実は準礼装ですらなく、あくまでビジネスのもので、結婚式やお見合い、バースデーパーティーなどでは失礼だそうです

まして、男性のメンズスーツを身に纏うと、いわゆるマニッシュファッションというおしゃれの1種になってしまい、実は正装ではありません
 















(LGBTのひとには当てはまらない記事です。すみません)










この記事を書きたいと思ったきっかけは、女性車掌を目撃するのを、極端に嫌がる男性たちがいることを、知ったからです
彼らは「あのふざけた女の結ばれた髪をさっぱり切ってやりたい」といって、憎悪を隠しませんよね

けれど、歴史的にドレスや着物のとき、女性が坊主頭にしていたでしょうか
実は女性が髪を伸ばすことは、車掌の仕事を軽んじているからではなく、礼儀だからなのです





また、こんなことがありました
わたしがバイトでキッチンに入っていると、副店長が男性のバイトと、高校の制服の話をしていました。ひとりのバイトが、学ランだったからネクタイを結べないと言うと、副店長は女性のわたしにも「おまえネクタイ結べるのか」とヤジを飛ばすのでした。副店長はまだそのとき24歳で、RとLのどちらが右か左かもわかっていないようだったので、ネクタイのことも冗談ではなく本気で言っていたと思います

ここでも確認したいのですが、ドレスや着物のとき、女性がネクタイを締めることはないです

だから女性のネクタイは正装ではなく、おしゃれです。ネクタイの制服の学校、職場に通っているひとにとってはオンですが、それ以外の女性にとって、ネクタイの日は、オフなのです。必ず締められなければいけないのではありません







男性はつい、母親を手本とし、女子のクラス委員などにも逆らわないよう、彼女たちのすきにさせてきたと思います。けれど、だからといって女性がメンズスーツを着ておらず、ドレスと着物で華やかにしているとき、じぶんもパーカーとカーゴパンツでいいとは限りません

女性は女性の正装をします。そして男性には男性の正装があるのです