学生時代、伏見地下街にあった(いまは栄の中日ビル裏にあります)マイノリティ系セレクトショップを名乗る古書店「ビブリオマニア」のファンでした
わたしのプロフィール画像で掲げでいる文庫本は、そこで購入したもので、手前に重ねているのは店主ちゃんデザインのポイントカードです
それを持っていると名古屋から離れたいまも、秘密結社の一員であるかのような、心強い気持になります
伏見地下街は、アンダーグラウンドなクリエイターが活動してきた土地柄でした。あいちトリエンナーレが始まると、作品のひとつとして、ノスタルジーなトリックアートが施されることになり、伏見駅から降車したひとびとをふしぎな雰囲気に呑み込んでいます
ビブリオマニアはそのなかにちいさな店を構え、ワクワクするようなおもちゃや美術関連の書籍を店先に出していました
そばには「夢画廊」という画廊もあり、顔がりんごになっている紳士の看板が印象的です。夢画廊に出展している作家の作品をビブリオマニアも仕入れていたりして、商店街のような絆があったようです
しかし、地下街のふしぎな雰囲気を利用する飲食店も増えました
なかには道に席を並べてお酒の試飲をはじめるお店もあり、酔った客たちがおおきな声をあげたり、通行の妨げになったりしています。
クリエイターの土地柄は薄れてゆき、そしてビブリオマニアは2016年、移転しました。伏見地下街の陥落ともいうべきできごとでした
クリエイターの土地柄は薄れてゆき、そしてビブリオマニアは2016年、移転しました。伏見地下街の陥落ともいうべきできごとでした
ビブリオマニアは、いかにも怪しい店内なのですが、奇を衒うばかりではありません
品揃えには、自由な人格を目覚めさせるという書物の本質を尊重した思想を感じることができ、その知的な空気はまんだらけともヴィレヴァンとも異なります
名古屋にご用の際はPARCOやプラネタリウムだけでなく、ビブリオマニアのことも思い出してください。中日ビル裏の、なんでもない八百屋さんの脇の狭い階段を上ると、入り口があります
あなたが見つけられますように!