今回お話ししたいストーカー未遂の男に遭う前から、筆者は発達障害の症状のなかに数学障害というものを見かけ、確かに秤量の減量法を身につけることが困難だったなと、理系になることに白旗を上げていました。また、多数の種類の原材料を、実験䑓に一気に並べて試料を作成することが、ワーキングメモリー不足と多動性により、かなりのストレスでした。公立の事業と異なり、自己の目先の利益しか考えない啓蒙、帝国主義に包囲されることで、モチベーションは皆無でした。
研究職が多く募集されている定番はテンプスタッフとWDBです。上記のストレスに加え、テンプの歳下の営業から、男女問わず毎回鼻を鳴らされ、「人と話すのは苦手ですか?」と半笑いでいわれていました。いまではわかるのですが、絵画制作や藝術に対する厳格な雰囲気の出た自閉症と話すことに、歳下として相当緊張したようです。筆者は研究職の経歴が浅く、営業職だったこともないので、なぜわざわざ打ち負かすべき相手と看做されたのか、当時はわかりませんでした。
テンプとWDBでは派遣社員に面接をしています。歳上の担当営業は練習をさせませんでしたが、歳下はスキルシートを繰り返し読み上げるよう強要し、それは面接練習でしかありませんでした。面談と呼ぶことや、個人情報を明かさないことで、違法ではないのだと言い訳が通るのです。
然し面談後、就業先が派遣社員を落とすことは違法です。担当営業に、一緒に良い印象を残そう、とこちらを励ます発想があることそのものが、選考を前提にしており、就業先も派遣元も違法の可能性が出てきます。そして派遣社員に、落ちることもあると吹き込むことは、詐欺に当たる恐れがあるのです。
それがわかれば緊張しなくて済むのに、歳下の担当営業は、派遣社員が就業できるのは自己の手柄だと強調するため、派遣社員を支配して良い面接にすることに殺気立っていました。それが甘えや依存であり、かえって幼い行いとは気づけなかったのです。
最後にしよう、と思って応募した就業先の担當營業は、脅迫的なストーカーと化しており、その頃新たに登録したWDBのほうでも、面接練習があるとわかって、遂に研究職としての将来は放棄しました。
就業先は化粧品メーカーの品質管理部でした。そこでHPLCを教われるという話だった爲応募しましたが、通話の向こうの担当営業の様子がおかしいのです。こちらが「バスが来たのでまた掛け直します」と切り出したところ、その後数分話し続けるではありませんか。その時点で通話をぶつりと切り、テンプから退会すべきでした。
面接当日、矢張り来たのは歳下の担当営業で、いつもの「人と話すのは苦手ですか(笑)」のほか、「何百とこういう場には立ち会っているので」と自慢したり、「チームですから」と選考の存在を前提にした態度を正当化したりと、マウントを必死にとりました。
筆者は、化粧品メーカーの雰囲気は行く前から知っていました。そこは湘南特有の穏やかな雰囲気で、ぼそぼそと女性社員が話しながら作業しているはずです。管理職の男性社員はむしろマイノリティで、なよなよした印象の人物でしょう。なので私は元々緊張していませんでしたが、その担当営業がストーカーであるとわかり、身構えていました。そもそも、初対面なので距離があるのは当然です。担当営業は、自身の違法性に気づかず、「私も休日はずっと家にこもってパソコンをいじっている者で、学生時代も決してクラスの中心ではありませんでした。きょうだけの辛抱です」と知ったように語りました。やはりコミュ力とは攻撃性であり、自称コミュ力の高い者、つまり無駄に敵意を振り撒く者の周りに、ひとが自然と集まることはないようです。
見学へ行くと、予感は果たしてすべて的中し、想像したままの姿の管理職の男性は、穏やかに業務を説明しました。しかしHPLCは中心的業務ではなく、何年か勤続すれば一度くらいはもしかしたら教えるかも知れない、というのです。筆者は皆んなが学費を払い、受験勉強して教わるその実験を、都合良く給与を受けながら教わることも、抑学ぶというビジネスらしくない動機も自覚していたので、恰もHPLCを教われるというテンプの誇張にも文句ひとつ言わず、素直に契約を断りました。
その後ストーカーだと感じた直感通り、担当営業は私がここに就業しないことは如何に間違ったことか言い負かすため。毎日メールや通話をしてきました。どの警察や探偵のホームページにもあるように、一度明確に拒絶したら決して反応してはならない、という基本姿勢を貫き、筆者はそれらに一切リアクションをせず、連絡は無事になくなりました。
下に、その明確な拒絶のメールと、担當營業からの返信のスクショのあとに、chat GPTに相談したときのスクショも掲載しておきます。
ちなみに、WDBでは就業したことはありませんが、なんと登録のために理系の能力を試す試験があり、また面接練習を当日ではなく事前に他日に行なわせ、その間の時給は出ないそうです。面接をしているということは、担当営業が違法な面接の正当化の爲、自己のコミュ力によって採用にこじつけたと思い込むストーカー気質なのは確実ですが、その上こちらにそんなに休日を取らせることに飽きれました。