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日付: 3月 02, 2018
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ジェンダー規範から逸脱する女繪師

プライド月間です。 セクマイの存在が當たり前となっていくと、筆者の裡には拭えない疑念が1つ浮かんでいました。それは、腐女子が虹の旗を用いる亊です。腐女子はシスジェンダーのヘテロセクシャルとして、ゲイを表現したり消費したりする者で、何方かというと差別する側の筈です。 然るにそう感じるのは、若しかしたら筆者自身が實はセクマイであることから、目を背ける爲ではなかったでしょう乎。 誰より推しに貢ぎ自己犠牲を自慢する道徳ではなく、安いコストで高く自作の繪畫を賣る、と云うアイデンティティをもつ者を、筆者は繪師と呼びます。 繪師の中には 一部、自身を〈モブおじさん〉とする者が存在します。 筆者は大抵の女性と、些細なことのひとつひとつから会話が噛み合いません。 例えば、偶に落書きをするという自称オタクが、馴れ馴れしく此方に寄ってくるときです。その者は、偶に落書きをする丈で、而も腐向けを苦手とし、戀愛ゲーしかしていません。それは單なるシスジェンダー中心主義者であるのみならず、藝術系でもない消費者なのです。 会話不能なのは、性自認や性的志向の文脈ではなく、モブおじに自己投影し、社会のジェンダー規範を揺るがす存在という意味で筆者がセクマイだから、ではないでしょうか。無論發達障害も関係がありますが、筆者のようなBLを描く繪師がモブおじに自己投影すると云うのは、 つまり、女性でありながら自身のオナネタである成人向け作品を、平然と公開し、同人ではないオリジナル作品なら、寧ろ拡散されてメディア露出したがっている、と云う言い方もできます。 筆者には、性慾をもつことを許されない女性としての発達がなかった、という見方もできます。 自身をモブおじとすることは、 腐女子と云う、女好きの男性を軽蔑し、ブロマンスに自身を含めた女性の存在は要らない、と云うシスヘテロの性癖 のことです。自身を「中身はおじさん」と云うサバサバ系ではありません。サバサバ系は、フェミニンな服を着ず、イケメンが好きではないと云うことで、結局は女性には性慾があつてはならないと云う態度のひとつにすぎないからです。サバサバ系はセクマイの文脈にもサブカルの文脈にもなく、單なる營利企業しか社會人経験のない利己的な者、資本主義に自ら隷属する存在として見る可きです。 ただ、餘りにもモブおじに自己投影する腐女子は寡いのだといい度いのです。先ず、自體ひと...
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誰も貸さない

暗が古書店を開くと言ってネットショップ丈で終わったのは、公庫から融資が下りなくとも高利率のアイフルやプロミスから借りて了え、と高を括つていたら、ネット審査で間髪入れず、即落とされたからです。公庫は物販の店長経験者にしか融資をしない上、高利率でも融資を受けられないと分かって、一気に氣が小さくなり、實店舗計劃の全てを白紙として、不動産屋や内装業者、保険會社にドン引きされて了いました。 元々、若い頃は屠殺、遺品整理、火葬、検死等、誰もが避けるような現場で就業できなければ生きる意義が感じられず、そうでなければ誰かの内定の枠を奪うことが厭でした。誰かの役に立つことと、利己的に職を探すことは矛盾していたのです。バリバリの事業主として資本主義で戰うというイメージもなかったので、いまは病院という非營利の現場で働くことができ結果オーライではあります。検死ではありませんが、手術の部署で常に人肉や血に触れていることは、これ迄の職場の中で最も志望に合って居ます。 然し、1度事業をしようと具體的に動いたことで學んだことは大變夛く、きょう書きたいのは、借金のイメージが丸で變わったことです。  わたくしは、自身で稼いだのではないお金を借りた額をステイタスにすることを、推奨するのではありません。然し、世間では返すことの苦労許りを取り上げて、そもそも借りることができない苦労は無視して居ます。悲劇のヒロインになるために、皆取らぬ狸の皮算用をしている譯です。 何の根拠もなく、初対面で此方にカードローンがあると極めてかかるレジ打ちの婆に、お前になんか誰も一銭も貸して呉れないぞ、と教えてやりたいところなのです。 借金地獄は、元々藝人の樣に愛されるキャラクターで、甘えたり頼ったりしながらも感謝を忘れない人格でなければ辿り着けない、選ばれし者の世界であり、そのような負け顏をする勇氣は、誰でも持っているものではありません。公庫からの借金ならば尚更、國から必ず返せるくらい成功しそうな事業だと信頼され、日本経済を盛り立てるとお墨附きを貰ったと云えます。 屑より己のほうがまだまし、と安心する者でも、實は屑より魅力や人望がまるで無く、安心できる立場ではないのです。
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偶数に整えられキャラクターが“商品化”される瞬間

ある繪師のプロフィールに、聞いたことのない種類の「地雷」が記されていました。 それは、特定の組織の中で自身が贔屓しているカップリング(以下カプ)丈でなく、その組織の他の構成員たちも、それぞれ都合よく誰かとカプにして「綺麗に組ませる」こと――つまり、組織内で偶数に分けるように、カプをくっつけて配置すること――に對しての嫌惡でした。 たとえば暗殺チームを例に取るならば、リゾプロ、ギアメロ、ホルイル、ソルジェラがよく見られるカプとして並んでいます。こうした構造は一般によく見られるもので、わたくしも當初はそれが何故不快なのか、すぐには呑み込めませんでした。 然し最近、東リベ二次創作において「副隊長會」なるものを捏造している繪師を見かけ、氣持ちが惡くなってしまいました。 そして初めて、その「組織内で全員を綺麗にカップリングする」という地雷を、おのれの身に引き受けることとなったのです。  隊長たちによる幹部會議であれば、マイキーを慕う者たちがそれぞれの意思で集まっているという背景があります。しかし、副隊長という立場の者たちは、それぞれ別の隊長に惚れ込み、付き従っている存在であり、副隊長同士は本来、赤の他人です。 それを都合よくくっつけて関係性をでっちあげることは、譬えるならば―― 飲食店の店主がカウンターの客同士を話させること に似ています。この店から人の輪を繋げたい、と口では云いますが、店主はモテる己を演出したい丈なのです。それが若し水商賣のスナックのような店で、客もそうしたおしゃべりを目的にしているなら分かります。スナックで仲間外れは作るべきではありません。ですが昼間の店の、美味しい料理に惹かれて輯まった客たちは、本来無関係の他人です。 こんなこともありました。以前、腐女子でもないのにわたくしにしつこく付き纏っていた女に彼氏ができたときのことでした。女は彼氏と手を繋ぎながら、反對の手でわたくしとも手を繋ごうとしてきました。彼氏とわたくしの人格抜きに、お気に入りを陳列するセクハラです。その被害の経験があったので、店主の目論見もわかるのです。 キャラクター自身が勝手に動く、つまりポスト構造主義のいう「生成」された創作のやり方ではなく、作者に支配され道具として動かされていれば、その創作は受け手にとって不快であるものです。人権的に〈物〉扱いとよぶのは生々しいので、「層化」と...
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