季節外れですが

2004年の10月23日のことは、忘れもしません
わたしの地元魚沼をふくむ中越地方を新潟県中越地震が襲った日です

そのとき、わたしは夕食を終えて階段を上がっていましたが、妙な、聞いたこともない量の「音」を遠くに感じ取って、気づけば、地震がきていました




トリップしたような状態だったので、音が聞こえたのがさきか、立ち止まったのがさきか、そもそも、その不吉な、押し寄せるような圧倒的な気配は果たして「音」だったのか、はっきりとは覚えていません


あるいはまるで、地震とともに、百鬼夜行の魑魅魍魎がわたしたちのからだを、生業を、文化を、暮らしを、まるごとずたずたに切り裂くのもかまわず通過していったかのようでした



ただ、震度5弱の揺れのため階段を上りきることも、下りることもできず段差にしがみついていたわたしにありありとわかったことは、これはふつうの、「いまのおおきかったねー」と笑っていいあうような、いつもの地震ではなく、もっと特別な大災害だということ、そしていま、ひとがたくさん死んでいるのだという、理由のない確信のみでした