筆者が技術開發部に入社したとき、その女性事務員は75歳でした。然し非正規として定年後も筆者のいる技開で事務をし続けるとのことでした。
恒にクレしんの聲真似をしていて、誰からも嫌われていました。それでもなお、尻を振りながら氣に入った若い女性に近づくのをやめない、孤高の藝人でした。恒に女性を下の名前で呼び、赤ちゃん言葉の、見下しきった態度でした。
この事務員は自転車通勤でしたが、朝、駐輪場からかなり離れたところの歩道で筆者を怒鳴り、蹴散らすようになりました。駐輪場の中には、大きな「乗り入れ禁止」の看板がありました。
そのとき、女性は可愛いだけで、自分で歩道は歩行者のものだと理解するような、獨自に考える力はない、としているのが事務員の正体なのだと突き止め、通報することを考えました。
電話に出た本社の法務部は、惡意が感じられない、製造業という男社会で女性を守ろうとした、と事務員を擁護しました。然しグループ會社の非正規も含め、全國の數千人の関係者に、コンプラ意識調査のアンケートが送信されました。それに私も答えながら、大事になったのかと驚きましたが、然し4月の會議では本社の技術開發部長から全國の社員に向け、リモートで「年下にもさん付けしてください」とのよくわからない話が一言あり、ああ、事務員本人に全く届いていないから何も變わらないな、とわかりました。問題は女性を下の名前で呼ぶ幼児扱いだからです。
通報のとき尋ねられたことを列挙してみます。
・年齢
・職場の人數
・業務内容
・他の女性社員も嫌がっているか
・事務員は威圧的で態と嫌な言い方をしたか
・筆者自身はどう感じたか、通報の切掛
・どんな処分を望むか
・通報したことを口外しないこと、どの様な法務部の調査があったか尋ねないこと、虚偽の通報であれば自身が処分されること等の契約に同意するか
性的な相談だったからでしょうか、以上のようなことを、とても丁寧で親身に聴いてくれましたが、相談員自身中年で、幼児扱いされて羨ましかったのかもしれません。相談員という女らしい業種の女性は可愛いと言われたがるもので、可愛い、美人と言うのはセクハラだという若者には共感できません。結局何十年も會社の為に骨身を折って働いた事務員が、同性を幼児扱いした程度では処分はありませんでした。
さて、現職の病院の滅菌室には、よく怒鳴っていて物を投げる初老の女性パートタイマーがいます。
恒にキレているので、全員の陰口を言っていて、同じ部屋の人間に聞こえるように攻撃することも多く、日頃弟にそうしているのでしょう、教えていない業務を新しいパートが失敗すると惡樣に追求することは毎日あります。パンクに依存しており、口癖は「殺意」です。
當該のパートはプライドが高く、みなし公務員でありながらジュースやお菓子をよくばら撒くので、筆者は聞こえるように悪口を言われながら、別の日には物をもらうことを交互に繰り返され、ダブルバインドに疲弊しきってしまいました。最近は休日、土日両方起き上がれなくなってきて、飲まず食わずです。5kgほど急速に痩せたところで先日矢張り熱中症となり、通報に踏み切りました。
今回は企業に名前や詳細を伝えていいかと問われ、通報したことを口外するなという誓約もありませんでした。ただ通報者の不利益とならないよう努めるとのことです。
通報の翌日、早くもそのパートが欠勤しました。なにも聞かされていませんが、恐らくは呼び出されたのかもしれません。さらにその翌日、どの面下げてか出勤しました。神奈川らしい、不良の威圧的ファッションはそのままですが、暴力は一切鳴りを潜めました。「弁護士に伝えます」が口癖となり、脅迫の方は繰り返しています。
ですが私が通報したかったのは、陰口とお菓子の交互に繰り返される支配の、陰口のほうだけやめさせろという意味ではありませんでした。毎日あれだけ犯罪をして、社会人らしいところは皆無なのに、親ぶるのは人格的自律権の侵害であり、加害者に反省はありません。
私は以前この職場で、夜間に時給が上がっているはずなのに計上されていなかったこともあり、退職しました。いつでも惡だけが生き延びるものです。
