SNSではよく、創作家が作品をテレビの業界に貸し出したところ、ほかの不要となった大道具などとおなじ気になって、ぐしゃぐしゃになって送り返されてきた、というような話を聞きます。
しかし、そのような傾向を受け創作家の地位向上を最終目的とする光の戦士は、藝術家でしょうか。
冒頭に上げたような権利問題の話題を好む作家は、あくまでこの経済、産業のなかにおいての地位向上を求めているのであり、そういった意味では、効率主義の言語しか持ち得ないのではないかと考えるからです。そういったひとびとには、美術の教師の職など、社会的な地位がすでにあって、経済的にも比較的安定しています。それが芸術家がナメられないためには当然の態度なのかもしれませんが、しかし、肝心の彼ら偉いひとの作品には、ハラハラする新らしさがなくて……すごくどうでもいいのです。
ハラハラする――
これは芸術の命だとわたしは勝手に極めています。
どこか美大の展覧会や、若い作家のグループ展を見学に行くのが、わたしはほんとうに大好きです。マスコミ主催のおおきな展覧会でも、若い者には敵いません。
美大生は会場の細部にまでおかしなへんなものを紛れさせていたりして遊びごころの塊です。
しかし、そのような傾向を受け創作家の地位向上を最終目的とする光の戦士は、藝術家でしょうか。
冒頭に上げたような権利問題の話題を好む作家は、あくまでこの経済、産業のなかにおいての地位向上を求めているのであり、そういった意味では、効率主義の言語しか持ち得ないのではないかと考えるからです。そういったひとびとには、美術の教師の職など、社会的な地位がすでにあって、経済的にも比較的安定しています。それが芸術家がナメられないためには当然の態度なのかもしれませんが、しかし、肝心の彼ら偉いひとの作品には、ハラハラする新らしさがなくて……すごくどうでもいいのです。
ハラハラする――
これは芸術の命だとわたしは勝手に極めています。
どこか美大の展覧会や、若い作家のグループ展を見学に行くのが、わたしはほんとうに大好きです。マスコミ主催のおおきな展覧会でも、若い者には敵いません。
美大生は会場の細部にまでおかしなへんなものを紛れさせていたりして遊びごころの塊です。
作品もアホみたいに楽しそうだからこそ危うさがあり、スリルとホラーと絶望に満ちているのです。
しかしすでに地位のあるひとの個展に行っても、そこには、なにもありません。ただ物販で売り子がつまらなそうにしているだけです
わたしは、創作家は世間に理解されない特別なひとで、禁欲的でなければならない、などといいたいのでしょうか。そんな幼い価値観では、冒頭のようなかわいそうなひとは救われない、と解っているのですが。
しかしすでに地位のあるひとの個展に行っても、そこには、なにもありません。ただ物販で売り子がつまらなそうにしているだけです
わたしは、創作家は世間に理解されない特別なひとで、禁欲的でなければならない、などといいたいのでしょうか。そんな幼い価値観では、冒頭のようなかわいそうなひとは救われない、と解っているのですが。