大船にて







暗は周圍に「大船」に住んでいると云つて居ます。わたくしの實際の最寄驛は湘南モノレールですが、普通それを縣民は「大船」といい、「鎌倉」とは云わない様なのです。
ですが店を開く小町はまさに「鎌倉」です。わたくしは大船警察署ではなく、鎌倉警察署に古物の免許を申請しに行きました。
開店直前でもよかつたのですが、CAMPFIRE で初期費用を募ろうとしたところ、古物商許可を取得してから起案するよう、プロジエクトを突き返されてしまつたのです。
ちなみに公庫の融資の申し込みは、古物商許可の申請中でも並行してオーケーだそうです。
ほかの警察署でも似たような手續きだろうと思うので、この記事ではみなさんにも、雑貨屋開業の氣分を味わつていただきたいと思います。



さて、来庁すると運転免許と落とし物の窓口が目立つており、きよろきよろしていたところ、恐らくリタイア後の警官の方でしようか、老紳士が2階の「生活安全課」へ通して呉れました。
關係ありませんが、2階には暴力團排除推進協議會の部屋があつて、若い男性が屯しており、こちらをジロツと見るなかを通り過ぎなければいけませんでした。神奈川縣のイメージ通りで、まるでヒプマイか龍如の世界です。

鎌倉警察署の生安課受付は、平日9時から16時迄です。ネツトでは、申請書をもらうまえに事前予約をするよう勧めるページが多いですが、生安課に入つて直ぐに古物商許可の受付が有り、テキパキと申請書等の書類が用意され、担当の若い女性が慣れた様子で説明をして呉れました。初めに老紳士と話してから、すべてのやり取りは10分位で済んだと思います。ですが申請書類を提出に来る際には、事前に生安課へ電話がほしいとのことでした。ちなみに書類は窓口で書くこともできます。



必要なものは7つです。

申請書
個人用と営業所用の2枚を渡されました。個人用のほうには「主として取り扱おうとする区分」の1つに丸をします。営業所用のほうには「取り扱う古物の分類」の当てはまるもの複数に丸をします。後から増えてもいいそうです。
「行商をしようとする者であるかどうかの別」には「1. する」に丸をすることになつているとの亊でした。

本籍記載の住民票

本籍地の市町村長發行の身分証明書
住民票の写しだけでなく、破産していないことを示すために身分證明書が必要です。古物商許可の申請には40日ほどかかるとのことですが、その前からさらに2週間ほどかけて、出身地の市町村とやり取りしなければいけないのですね。

誓約書

略歴書
最近5年の略歴を書くのですが、6つしか欄がなく、間の転職活動期間をも書かなければいけないため、予め余分にコピーしておく必要があります。

URLの使用権限を疎明する資料
wedショップがあるひとは、そのURLの管理者の名前が確認できるページを印刷する必要があり、つまり本名を晒さなければいけません。ちなみに受理されると警察署のホームページの古物商の一覧にも本名が表示されます。
「送信元識別符号」では、アルフアベツトや記号の読み假名まで記入します。シヨツプが複数あるひとは自身で用紙をコピーしておく必要があります。









(見本をもらつていたのでその見本に読み假名のある文字には振りました)






古本屋になる際、古本のなかに成人向けの雑誌、漫畫などもあると思います。アダルトコンテンツでなくとも、よく藝術の雑誌などには性器が登場するものです。
わたくしは書店、古書店に性風俗特殊営業の許可は必要なのかどうか、長年疑問でした。勇氣を出して同じ古物の担当の方に聞いてみたところ、本部に確認してから折り返し連絡すると言われ、その後の電話で「許可が必要なのは、アダルトの書籍をメーンとして販賣する書店だけ」とのことでした。
古物のテキパキとした担当者でさえ風営に馴染みがなかつたということは、やはりほかの古書店も特に届出をすることなく、アダルトコンテンツを販売しているようですね。「エロ本屋」ではないからです。
もちろん、担当者は児ポなど違法なものがあると営業停止処分となると付け加えていました。