わたしは文化というものを、正しいか、間違っているかで計れるものだとはおもっていません
創作において「リアリティ」(ほんとうらしさ)は科学における「客観的な事実」とはまた異なる重みをもっています
それは虚偽とはちがいます。むしろ、創作には、事実よりも真実に肉薄している点に価値があるのだといわれているのです
だからわたしは、どのシノサウロプテリクス:中華龍鳥のイラストも、おなじ色、おなじ模様で描かれているこの現状に、どこかおかしさを感じて仕方ありません
リアリティは客観的事実に従属しなければならない、といわれているような気がして、不気味なのです
これまで復元イラストの世界では、古生物の色はどんな色でもいいというのが定番の発想でした
とはいえイラストレーターは、生き物にあり得ない色や模様などを適当に塗っていたかといえば、かならずしもそうではないです
監修する学者と相談しながら、その生態に相応しい色をそれぞれが考案してきたのです
その学者どうし、そしてレーターどうしの食い違いをわたしは豊かだとおもってきました
みんな客観的事実を尊重しているはずなのに、それぞれちがう色や質感になる。それがリアリティであり、芸術性や人間性がそこにある、とおもってきたのです
Sinosauropteryx prima は、そんななかで、色が判明してしまった最初の恐竜でした
彼の羽毛にはメラノゾームが残っていたのです。メラノゾームは赤茶や黒を作る色素です。それが全身に残っていたため、茶色の濃淡や尻尾の縞模様まで解明できました
その「真のすがた」が発表された2010年以降、どの図鑑やネットの記事でも、シノサウロプテリクスは同一の茶色いすがたをしているのです
また、色素がつくる、光を反射する構造は、しばしば別の色を生みます
Microraptor gui はメラノゾームの構造が玉虫色の羽毛をもつ現生鳥類の構造と一致しため、やはり羽毛の色(青みがかった黒色)が判明したことになり、2012年に発表されました
この研究に個人的な反感があるわたしとしては、どこかに欠点があるのではないかと、こじつけを考えています
例えば、生き物にはメラノゾームのほかにも色素があるはずです
ですから、「シノサウロプテリクスは茶色だった」というのではなく「シノサウロプテリクスの羽毛から発見された色素はメラノゾームのみだった」といったほうが的確ではないかということです
また、色素の構造がべつの色を生むならば、シノサウロプテリクスが青や緑でなかったと言い切れるような研究が果たしてなされたのでしょうか
以上はただのこじつけです。だとしてもわたしは、「最新のもっとも有力な説」と「真実」を混同してはいけない、といいたいとおもいます
シノサウロプテリクスの羽毛がいずれ、茶色ではなかった、と覆される可能性は、皆無ではないのです
生きた古生物をだれも見たことがない、ということを忘れてはいけません
創作において「リアリティ」(ほんとうらしさ)は科学における「客観的な事実」とはまた異なる重みをもっています
それは虚偽とはちがいます。むしろ、創作には、事実よりも真実に肉薄している点に価値があるのだといわれているのです
だからわたしは、どのシノサウロプテリクス:中華龍鳥のイラストも、おなじ色、おなじ模様で描かれているこの現状に、どこかおかしさを感じて仕方ありません
リアリティは客観的事実に従属しなければならない、といわれているような気がして、不気味なのです
これまで復元イラストの世界では、古生物の色はどんな色でもいいというのが定番の発想でした
とはいえイラストレーターは、生き物にあり得ない色や模様などを適当に塗っていたかといえば、かならずしもそうではないです
監修する学者と相談しながら、その生態に相応しい色をそれぞれが考案してきたのです
その学者どうし、そしてレーターどうしの食い違いをわたしは豊かだとおもってきました
みんな客観的事実を尊重しているはずなのに、それぞれちがう色や質感になる。それがリアリティであり、芸術性や人間性がそこにある、とおもってきたのです
Sinosauropteryx prima は、そんななかで、色が判明してしまった最初の恐竜でした
彼の羽毛にはメラノゾームが残っていたのです。メラノゾームは赤茶や黒を作る色素です。それが全身に残っていたため、茶色の濃淡や尻尾の縞模様まで解明できました
その「真のすがた」が発表された2010年以降、どの図鑑やネットの記事でも、シノサウロプテリクスは同一の茶色いすがたをしているのです
また、色素がつくる、光を反射する構造は、しばしば別の色を生みます
Microraptor gui はメラノゾームの構造が玉虫色の羽毛をもつ現生鳥類の構造と一致しため、やはり羽毛の色(青みがかった黒色)が判明したことになり、2012年に発表されました
この研究に個人的な反感があるわたしとしては、どこかに欠点があるのではないかと、こじつけを考えています
例えば、生き物にはメラノゾームのほかにも色素があるはずです
ですから、「シノサウロプテリクスは茶色だった」というのではなく「シノサウロプテリクスの羽毛から発見された色素はメラノゾームのみだった」といったほうが的確ではないかということです
また、色素の構造がべつの色を生むならば、シノサウロプテリクスが青や緑でなかったと言い切れるような研究が果たしてなされたのでしょうか
以上はただのこじつけです。だとしてもわたしは、「最新のもっとも有力な説」と「真実」を混同してはいけない、といいたいとおもいます
シノサウロプテリクスの羽毛がいずれ、茶色ではなかった、と覆される可能性は、皆無ではないのです
生きた古生物をだれも見たことがない、ということを忘れてはいけません