優しさの先









下地にベージュやピンクを塗ってから濃い色を重ねていくのは、よくあるやり方です。
わたしは高校の油絵の授業でそれを聞いてから、なぜか色鉛筆でも真似をし始めました。ケータイサイトの写メ絵が、パソコンで描いていると勘違いされるほどきれいになって、よかったです。
そして「優しい」「癒される」「温かい」「かわいい」この4つしかいわれなくなったのは、遠い昔の思い出です。









(10年ほどまえ、初めて買ったガラケーで撮った絵です。厚手の無地のルーズリーフに、万年筆と色鉛筆で






(その3年後、3代めのガラケーの、比較的よいカメラで撮りました。ちなみに色鉛筆はトンボの36色)









こうして見ると、本当に「優しい」ですね…
その褒め言葉は純粋な気持ちからきていることだとわかるのですが、でもやはり優しいベージュやピンクが、あくまで下地であるように、人間にとって優しさとは当然の条件であって、そこで止まる必要もありません。



「優しいひとがタイプ」という女性が苦手だという男性がいます。この焦燥に似て居るでしょう。
人格に優しさがしっかり裏打ちされているのはもういいですから、ほかに才能を伸ばしたいですね。やはり手間隙かけて要素を盛り込んだ作品は「優しい」ではなく「美しい」といわれるので、そちらを目指していきたいです。



ちなみに優しいのほかにありがちな褒め言葉はこちらです。これらはじぶんの料理を「優しい」と言われると、不味かったんだと感じる主婦がいるように、あるひとにとっては貶し言葉だとする向きもあります。好きな絵師には、これらのことばよりもっと具体的な感想を伝えてあげたいですね。

10代の絵⇠「可愛い」
下手な絵⇠「温かい」
特徴のない絵⇠「細かい」
筆圧がない絵⇠「繊細」
白背景⇠「透明感」

特に「細かい」はプロも飽きているらしく、SNSで相当気にしていることが伝わってきます。絵を描くうえである程度たくさんの回数筆をつけて、やる気をもつことは、あまりにも当たり前の大前提すぎますから、わたしも「細かい」と言われると、素人と言われたように感じます。