(暗はデザインがまったくできません。周囲のデザイナーも絵が描けないといいます。でも下記の様な、絵が描けるふりをするデザイナーが夛いことも本當です)
出版関係者から案件をもらうと、指定は細かく、わざわざラフを提出して権利を侵害してきます。普段絵を描かない者からの指定は、正面アングルで、キャラが立ったり座ったりしているのみの構圖となって了うものです。著作権というものがあるのに、出版業界の人間は何うしてそんな有罪行為をするのかというと、理由はふたつあるでしょう。
ひとつは、切り絵や判子のように、デザインが緻密であれば絵と呼ばれることがあり、デザイナーは自身が絵を描けると嘘をついても世間から宥されて了うからです。實際に手書きさせれば小学生レベルで、絵画の依頼など一度も受けたことがないものですが、自身のほうが素人繪師より業界のキャリアが長かったり給与が上だったりするので、目上の者として後輩を指導できると勘違いして了うのです。
もうひとつは、出版業界のデザイナーは元々他人の絵という著作物を、切り取ったり、文字を入れたりなどする、同一性保持の侵害そのものを生業としているということを忘れるからです。わたくしの前職である塗料の研究所に、元デザイナーの上司が居たのですが、いらすとや等ではなく、透かしのついた無断転載の画像のみをわざわざ選んで、パワポに使用していました。デザイナーは著作権そのものを知らないので、出版業界の人間も、著作権の購入や、著作者人格権を行使しない契約を結ぶことを忘れて、偉そうにするのではないでしょうか。
出版業界でなくとも、自称デザイナーはよく、プロフィールに「私が有償依頼した表紙絵なので無断転載は許しません」と恥ずかしげもなく表示しています。転載されたとして、されたのは繪師であり、デザイナーが気分を害するところではありません。デザイナーが何れほど高額を貢いでいても、繪師の制作した絵は生涯、その繪師のものだからです。プロフィールにそのような表示をすることは單純に間違いです。
以下は支部で人気のチョコサブレ氏に関するお話です。
氏は、動きのある顏、周圍と差をつける俯瞰アングル、流れるような視線誘導の構圖、そしてアニメ的なシンプルなツヤベタと厚塗りとのバランス、なにもかもが魅力的な神絵師です。
しかし商業において、つまらない正面アングルのバストアップの雑誌表紙を描かされているのを見て、わたくしは愕然としました。わるい意味で、別人のように見違えています。
「何うしてこんなにへたになったんですか」などと失禮すぎて本人には確認できませんが、絵の才能のない出版社社員若しくはデザイン事務所から、構圖はじめ、細かな指示を受けて發想を縛られて了ったのではないでしょうか。わたくしにはそれがありありと傳わってくるようです。
出来栄えを他人のせいにはし度くありませんでした。しかし、このような神さえ作風を殺されているのを目にして了ったいま、矢張り指定が細かかったり修正させられたりするような歴とした権利侵害に對し、そんなことはいっていられないと、考えが変わっています。