小さい頃、図書館を調べものの場所といわれると、若干の違和感がありました。
図書館が調べものをやり易くするよう運営されているのは勿論ですが、随筆ではない書籍であっても、著者の人生がそこに語られています。まずは彼らの主観的立場で情報に触れて、気に入った先生ができるなど、一度偏った者にならなければ、情報を切り取るのも下手なままではないでしょうか。









確かに、図書館を利用した研究では、百科事典を引いたり、『史記』を捲ったり、『古事類苑』から古い文献を探したりなど、情報を切り取るだけが目當のこともあります。

ですが、生身の著者の考え方に触れるうち、どの本にどんなことが書いてあったか、という情報が蓄積されます。その参考文献から芋づるで一次資料に近いものを探したり、研究者のお部屋にお邪魔して貴重な文献を拝見したりもできるようになり、いわゆる調べものが上手になります。

そうなってからでないと、百科事典のような書籍から學ぶことはないままです。