描きたくないときは












これは、パソコンで漫畫繪を意氣揚々と描き出したあと、結局挫折したときのための記事です。

それまで冴えないやつと見下していたひとたちのなかでじぶんだけ下手だった、繪の先生に簡単だと唆されたけど難しくて踊らされた、じぶんとは違うと思つていた神が全く同じアプリを使つてバズつていた、そんなときはじぶんの人生はなにも上手くいかないんだ、と視野が狭くなつて、子どものように怒りたくなります。

スランプを認めてうつが囘復するまで距離を置くのもいいと思いますが、もし症状が輕ければ、こういうとき、手輕に繪を蘇生させる方法には2つがあります。








まずは左右反転という方法です。

デツサンがヘタでも、アプリの鏡機能で繪全體を左右反転させて描き直せば、いくらかマシになるのです。

左右反転した途端、見覺えのない繪になつて、じぶんの置かれた立場すらゲームのプレーヤーキヤラの様に客観視することになります。人生が上手くいかないのではなく、じぶんはただここにいると感じるようになります。








左右反転の状態で公開するくらいの気持ちで、根本から加筆修正し、再び左右反転させて修正を繰り返します。どちらから見ても自然になるよう、あくまで目指すだけですが、丁寧に作業します。












ふたつめの方法は、線を一部太めにかき加えることです。

じぶんは繪が下手だ、と心底悔しそうにしているひとの作品を覗くと、確かに迫つてくるものがなにもなく、普段讀んでいる漫畫とはえらい差です。でも、これはただ線が均一に同じ太さになつている所為です。

今囘は頬の部分を10px、髪を5px、ほかすべて7px で描くことにしました。さらに左右反転させながら、影になつていたほうがいい線を判断して、太くしていきます。
といつても、どこから光が当たっているのか決めていないときは、まず靴底、髪の束同士の股、指の股、そして首とあごの境界、この4つの部分の線を太くすることで、ほかの影も決められるかもしれません。

ほか、黒目と、手前に配置した人物、こちらに突き出した指なども、太い線にするのが一般的です。










そうしている間に、尠しは氣概を取り戻せます。影を加えるうち、髮の流れ、服のしわ、爪などを加えていきたくなるのです。
線畫ができたら、お菓子のようにひと晩おいてふたたび客観視し、前日には氣付かなかった違和感を炙り出して修正します。