ハチさんの「恋と病熱」という曲は、
「好きなものが 少なくなり 嫌いなものが 沢山増えた」
という歌詞で始ります。

それまでどうとも思つていなかつたことが、突然嫌いになつてしまう、ということがあります。これを書いている暗の場合、それは二人称でした。具体的には、毎日耳にする「あなた」「きみ」というなんでもない単語が、地雷となってしまつたのです。あまりに可笑しな地雷なので、プロフィールにも書けず困つてしまいます。
暗は和装を描きます。
とはいえ着物を着たことがないので着物警察ではありません。むしろ歴史や着物など日本風の文化は、春画に代表されるように、かなりしようもないものだと実感しています。江戸時代の戯作はメタ発言と内輪ネタ、下ネタばかりです。現代の時代劇もギャグが多くで、エンディングでは踊ります。このように、和風のものは大変気楽です。
此方を怖いと感じる購入者が名前を呼べない。それなら逆に、こう提案したいと思います。誰かと話すとき、相手が「怖い」ひとであればあるほど名前を呼びまくれば、だいぶ緊張が解けるということです。
という歌詞で始ります。
きょう生まれたばかりのように生きられたらいいのですが……

それまでどうとも思つていなかつたことが、突然嫌いになつてしまう、ということがあります。これを書いている暗の場合、それは二人称でした。具体的には、毎日耳にする「あなた」「きみ」というなんでもない単語が、地雷となってしまつたのです。あまりに可笑しな地雷なので、プロフィールにも書けず困つてしまいます。
暗は和装を描きます。
とはいえ着物を着たことがないので着物警察ではありません。むしろ歴史や着物など日本風の文化は、春画に代表されるように、かなりしようもないものだと実感しています。江戸時代の戯作はメタ発言と内輪ネタ、下ネタばかりです。現代の時代劇もギャグが多くで、エンディングでは踊ります。このように、和風のものは大変気楽です。
しかし大多数のひとはそうは考えません。「厳格な日本画家」であるわたしに対して緊張し、名前で呼ばずに「あなた」と呼ぶのです。
「怖い日本画家」に構えるあまり、コミュニケーション不能なほど理論武装が分厚くなっています。
「怖い日本画家」に構えるあまり、コミュニケーション不能なほど理論武装が分厚くなっています。
わたしの絵が好きということも含めて、取引では一切感情的になってはいけないと思い込んでしまうようで、これはどういうことですか、と料金表の漏れだけを指摘して、ふつうクリエイターに話しかけるときのあいさつ代わりとなる、既成作品への感想という自然な言葉を、固く封印して了うのです。
「追加料金なんていくらでも出せると言っているでしょう」とキレる割に、自發的なお心づけは絶體に呉れないのがお決まりです……
わたくしもまさかプロフィールに心づけ必須だなんて、一生書くことはないですから、じぶんで勇気を出して即売会などに参加し、そこでノベルティや差し入れ、チップなどが當たりまえに飛び交つているのを見ることです。
此方を怖いと感じる購入者が名前を呼べない。それなら逆に、こう提案したいと思います。誰かと話すとき、相手が「怖い」ひとであればあるほど名前を呼びまくれば、だいぶ緊張が解けるということです。