孤独

『モーニング・ツー』のマンガ『シティライツ』に、「超能力」という回があります





高校の地味な女子グループが創設した「超能力研究部」の物語です。部員たちは、だれひとりスプーンを曲げられないでいました

けれどもB組に超能力者がいることを聞きつけ、その女子生徒に、部長になってくれるよう頼み込みます
彼女は茶髪で明らかにイケてるグループの存在でした。つまらなそうに、「なんで超能力者の私が研究しなきゃいけないのよ。私4歳から使ってるのよ」というと、飽きてしまったリーゼントの男子に「行こうぜ」と連れられ、その場から去っていったのでした

部員たちはあとでこう語りました。「あんなひとが超能力者なんてがっかりね」「うん。もっと暗い感じのひとかと思った」「私も。自分が持っている能力を受けとめきれなくて悩んじゃってるようなひとかと思ってた」





つまり、部員たちは「じぶんは美人ではないけれど、超能力になら詳しいんだ」と自負し、地味であることでプライドを保っていたのでしょう
しかし、遂に出会えた超能力者は、美人で、彼氏がいて、じぶんたちにないものをみんな持っていたのでした





















さて、超能力研究部の部員たちが「超能力者は暗い性格でないといけない」と思っていたように、よく、アーティストは家庭環境が悪くないといけない、と思われる時があります
ですがわたしはなんの問題も抱えていなかったので、この勝手に暗いと決めつけられていた茶髪の女子に感情移入してしまいます


高校時代、元不登校児で虐待の経験のあるようなひとは、いつも机に向かっている優等生(というか実際にはエロ漫画しかかいていませんが)のわたしが、アーティストだと知って、勝手に挫折してしまうのです
「じぶんは特別な人間だから不幸なんだ」と考えることでせっかく立ち直ったのに、そこにはわたしがいて、「本当に特別な才能があるひとは幸せなんだ」という現実を突き付けられるからです



彼らがまた不登校にもどってしまうので、教師陣はピリピリするのでした
でも、わたしはなんでもできるように生まれたことを、間違っているとは思いません。不登校経験のあるひとでも、じぶん自身を不幸と感じていなければ、わたしとふつうに友だちになれていたからです
本当に直さなければいけないのは、不登校を不幸と決めつけている彼ら自身の、失礼な考え方だといわざるを得ません


ちなみに、椎名林檎や天野月も家庭環境がいいことが知られていますから、ぜひ検索してみてください