昔のひと











「歴史科学捜査班」という番組で、キリシタンが取り上げられていたことがありました
なぜ戦国時代からキリスト教が各地に普及し根付いていたかについて、ゲストの歴史作家は、「病気を奇跡のように治すなど科学技術を見せて、すぐに普及したんです」と、よく聞く一般論を答えました

すると新聞社のひとが「戦国時代は、西洋の科学もこれからだという時期なので……ただ、信仰は強かったでしょう」と補足し、わたしはちょっと安心しました。つまり、まだ近代の足音もないなかで、昔の日本人を驚かせる科学技術はなかったといいたいのです。歴史を考えるには、当時の技術だけでなく、信心の力を考慮に入れないといけませんね




わたしたちはつい、外国へのコンプレックスで、昔の日本人はなにもできないと思ってしまいます。「仁」「八丁堀のおゆう」など、江戸時代のひとが科学技術に助けられる物語を好み、ブーツとピストルを持つ坂本龍馬を愛していて江戸幕府をディスります

そんななかで、たまに、この新聞社のひとのように「日本人にできないことは西洋人にもできないよ」というような、当然のことを述べてくれるひとがいて、本当に心強いです